これからヒンドゥー教の寺院、カントノゴル寺院へ向かいます。
ここはランプールの街の入り口。
この日は選挙が行われていた。
たくさんの人々が選挙に繰り出していた。

ここランプールの街で見かけた子供たち。
ランプールはバングラデシュの管区の一つ、ランプール管区の首府。
ランプール管区はバングラデシュで最も北に位置する。

子どもたちがたくさんいる。
ここは神学校、メドレッセの様だ。

学校に近づいてみる。
子どもたちにカメラを向けていたら、筆者を興味深そうに寄ってきた。

神学校の近くにあったモスク。
ランプールはこれから行く、カントノゴル寺院への観光の拠点となる街。
首都ダッカからは２５０ｋほど北西にある。

カントノゴル寺院への観光。
まずは寺院があるカントノゴル村へ行く。
村へはデパ川を渡らなければ行けないので、この竹を編んで作った橋を渡る。

竹橋の上から見たデパ川の風景。
竹橋を使うのは乾季の時だけ。
雨季は川幅も広がり、渡し船の利用となる。

中々見る事の無い、風情のある橋だが、筆者が訪問した時には無かったが、現在はコンクリの橋が渡されたらしい。
車も通れないので不便だったのだろう。
この竹橋も無くなってしまったのかな。

デパ川に架かる竹橋。
極めて簡素な竹の橋。
でもとても丈夫で、巨漢の筆者が渡ってもビクともしない。

増水時には橋面が水面下になる沈下橋だろう。
この辺りの川幅は２００ｍほどだ。
ちなみにこの橋、当時は有料で、往復５０円ほど。

カントノゴル村に到着。
村の家々の風景。
土壁と藁葺きの屋根にトタンを被せている。

村の通りの風景。
のどかな農村だ。

村の中を散策。
ここで村に住む人々の暮らしを見せてもらった。

村で出会った子供たち。
まだ小っちゃい弟を抱くお兄ちゃん。
この後、藁葺き屋根の家の一つに、失礼して入らせてもらう。

寝室の様子。
土壁の部屋に小さな窓とベッド。
調度品も少なく、簡素で素朴な住居。

日本人訪問とあってか、村の子どもたちが集まってきた。
ここでは一つの家に２～３家族が一緒に暮らすのだそうだ。

ここはかまど。
調理に使うかまどは屋外に設置しているようだ。

食事を作っていた村のお母さん。
かまどは一家族に一つあるとの事。
だから、かまどの数を見ると、この家は何家族か判る。

別の家の前、孫を抱くお婆ちゃんかな。

村の家族訪問を終えてカントノゴル寺院へ向かいます。
村外れで遊んでいた、わんぱく坊主たち。

カントノゴル寺院に到着。
レンガ色で、屋根が少し湾曲している、四角い３層の建物。
美しい寺院だ。

ヒンドゥー教の寺院で、１８世紀中頃に建立されたと言うから、２５０年以上は経っている。
当時、この地を支配していた領主一族が建てた。

カントノゴル寺院を有名にしているのが寺院の壁面にびっしりと埋め尽くすテラコッタの装飾。
余りの細かく繊細な作りに見とれてしまいます。

テラコッタで表現されている題材はラーマーヤナやマハーバーラタ。
これは古代インドの大叙事詩の事で、ラーマーヤナがヒンドゥー教のヴィシュヌ神の化身、英雄ラーマの神話をまとめたもの。
マハーバーラタはアーリア人バラタ族の物語。

下段中央は馬に乗って進む兵士、その隣はゾウの上で水たばこを吸っている貴族だそうだ。
カントノゴルはヒンドゥー寺院だが、ムガール帝国のイスラム文化の影響も受けている。

ヒンドゥーの神でも祀られていたようだが、今は無い様だ。
カントノゴル寺院はバングラデシュの数あるヒンドゥー寺院の中でも最も美しいと評されている。

寺院の堂内への入り口。
閉まっている。
一般の日は入る事ができないようで、年に一度の祭祀の日にだけ入り口を開けるとの事。

２万枚以上あると言う、見事なテラコッタ装飾の残るカントノゴル寺院の壁面。
寺院自体はそれ程大きくない。

寺院の手洗い場で手足を洗う信者の人達。
昔は寺院には９つの塔、中心に１塔、その周りを８角形になる様に８塔が建っていたと言う。
１２０年ほど前の地震で崩れ去ったらしい。

カントノゴル寺院入り口から境内の風景。
これから再びカントノゴル村を通って帰ります。

村外れの広場でクリケットを楽しんでいた青年たち。
バングラデシュで最も人気のあるスポーツはクリケット。

村への通りで見かけた、美しいサリーを身にまとったカントノゴル村のご婦人たち。

カントノゴル村に戻ってきました。
カントノゴル村に暮らす人々。

デパ川に架かる竹橋付近で出会ったカントノゴル村の一家の人たち。