鎮遠のもう一つの名所、舞陽河三峡の景色を楽しみに、遊覧観光します。
入り口ゲートの風景。

鎮遠の郊外、舞陽河の下流域に奇岩怪石が並び立つ、観光名所がある。

入り口ゲートから遊覧船乗り場まで遊歩道が続く。

鎮遠の町から半日観光で楽しめるので、鎮遠古鎮、鎮遠古民居群の観光の合間にスケジュールを入れる事ができる。

遊覧船乗り場近く、露店の食堂が開いていた。

歩道に並ぶ売店。
小さな男の子、店番かな。

遊覧船乗り場にあった舞陽河の石碑。

遊覧船乗り場から見た舞陽河三峡の風景。
川面が鏡の様に静かだ。

舞陽河三峡は、雄大さは長江三峡に、麗しさは漓江桂林に、勝るとも劣らない美しい風景は天下の絶景と称される。

アーチ状に空洞が開いた岩山。
舞陽河の内、鎮遠から施乗までの３５ｋを特に舞陽三峡と呼ばれ、風光明媚な観光地となっている。

鎮遠古鎮に付いてもう少し加筆します。
静かで趣のある鎮遠は中国西南に位置する貴州省の東部にある。

鎮遠古鎮は周囲を山に囲まれていて、㵲陽河の河畔の僅かな土地に古くからの民家が建つ。

紀元前３世紀中頃の泰王朝時代にはこの地を県として鎮遠が誕生する。

泰王朝時代以降も、歴代王朝の西南方面への重要な軍事拠点として機能した。

元々の意味の鎮とは軍事的要衝の地に派遣された軍の事で、その軍により統治された地を指す名称となる。

軍の統治下の鎮には戦乱から逃れた人々が移住し、町を作った。

鎮遠の名の遠きを鎮める、とは治められた辺境の地と言う意味で、この地方の中心地だった。

かつて河の北側には行政の政庁が、南側には防衛のための軍部が置かれていた。

鎮遠は中国の最高国家行政機関である国務院により制定された文化遺産保護制度の一つ、国家歴史文化名城に指定されている。

国家歴史文化名城となっているが、お城があるわけでは無い。
名城とは有名な都市の意味。

軍事拠点となっていたため、敵からの防衛のため、舞陽河の河岸や山頂には城壁が残るが、鎮遠での名城とは歴史のある伝統建築群を今に残す古い街、古鎮を指す。

国家歴史文化名城には他には、都市遺跡が残る、自然が優れている、文化的に独自の特徴がある、などの街が指定されている。
この制度は歴史的、記念的価値が高い街を保護する制度。

鎮遠は舞陽鎮とも呼ばれ、鎮遠古鎮には千年以上の歴史を持つ古寺名刹や伝統的な古民家が数多く残る。

鎮遠の街の中でも観光地として重要な鎮遠古鎮の範囲はそれ程広くは無く、乗り物を使わずとも徒歩で十分廻る事ができる。

鎮遠を含め、この辺りの人々は多くは少数民族の人達で、ミャオ族やトン族などが多い。

鎮遠には日中戦争時、人民解放軍に捕えられ捕虜となった日本軍兵士７００人が収容されていた日本軍捕虜収容施設があった。

前述した、鎮遠駅から続く和平街には在華日本人民反戦同盟和平村があり、当時の建物が残っていて、当時の資料が残されている。

舞陽河三峡に話を戻します。
舞陽河三峡の魅力は、美しい渓谷美を構成している洞窟、奇岩、そしていくつもの滝。
大小様々な滝の流れを見る事ができる。

麗しさは漓江桂林に引けを取らないとは良く言ったもので、知名度では桂林だが、美しさでは互角だろう。

他で例えるなら、北欧ノルウェーのフィヨルド観光の風景。
深い渓谷を作っている。

舞陽河三峡、川縁の断崖に洞窟が開いていた。
そこに何かが置かれている。

近づいてみると、地蔵か仏像か、石仏が置かれている。
よく見ると、洞窟内の人型に似ている自然石に袈裟を掛けている様だ。