鳳凰古城から西へ。
湖南省と貴州省の省境に近い所にある長城まで来ました。
入り口の石板に中国南方長城とある。
長城と言っても、ここは南方長城と呼ばれる長城。

南方長城入口への石段を上る。
それなりの長さの石段で、体がなまった筆者には辛い。

石段を上った先にあった、南方長城入口の東門城楼。

入口にあった南方長城の地図。

見上げれば何十段とある長城への石段。
真夏の炎天下、入口までの石段で少々バテた筆者は、これを見ただけで心が折れそうになりました。

長城への登り口。
しかし、ここまで来たからにはと、上からの景色はさぞ絶景なはずだと、自分自身に動機づけをして登り始めました。

かなたにある長城の城壁。
北の万里の長城以外に、南方にも長城が築かれていた事は知らなかった。

所々、草が生えてはいるが、きれいに整備されている南方長城の城壁。

石段の途中から入口の東門城楼の風景。

南方長城の城壁はまだまだ続きます。

やっと一番高い所へたどり着く。
良く知られている有名な万里の長城は、北方騎馬民族の侵入を防ぐために築かれたが、南方長城は南の少数民族の苗族の反乱を防ぎ、支配するために築かれた。

この辺りには朽ちてはいるが物見櫓や詰所の跡が残っている。

城壁から見た南方長城入り口広場の風景。
左側の碁盤の目になっている場所では人間将棋のイベントが行われるとの事。

万里の長城と比べて南方長城の城壁の周辺には木々が生い茂り、緑が多い。

今度は逆に急な石段をひたすら下りる。
ここからは周囲の山々、町、緑の田畑が一望できる。
汗だくになって上って来たかいが有ると言うものだ。

南方長城の規模は小さいながら、長城としての造りや景観は万里の長城の八達嶺長城や暮田峪長城に引けを取らなかった。

南方長城は、明の時代に建てられ、北の吉首から南は貴州省の銅仁まで総距離３８０ｋに至る。

シンプルな造りの物見櫓。
現在は鳳凰古城郊外のここが整備され観光用として公開されている。

物見櫓からの長城入口の東門城楼の風景。

来た道を振り返ってみる。
きつい石段と物見櫓。

南方長城広場の西側からの広場全景。
城壁は広場をぐるっと一周している。

広場西側の西門城楼の風景。

ようやく下まで下りて来ました。
下り口に建つ西門城楼。

芝生を敷き詰めた広場中央から西側の西門城楼方向の風景。

西門城楼の風景。
これで湖南省の観光はおしまい。
これから貴州省へ向かいます。