カシュガルからパミール高原へ向かいます。
ここはウパール村。
カバブーの炭の用意をするレストランの人達。

レストランの裏手では、羊の解体をしていた。
生々しいが、新疆ウイグルの旅では当たり前で、慣れてしまいました。

ウイグルの人々の主食、ナン。
この花柄模様のナンはアク・ナン。
トゲトゲの付いた型押し器で模様を作る。

甘い香りが漂ってくるフルーツのお店。
ウパール村はカシュガルから南西へ５０ｋほどの所にある村。

ウパール村は毎週月曜日に開かれる月曜バザールが有名で、地元の人達だけではなく、カシュガルからの観光客も訪れ、賑わうと言う。

お総菜や肉まんのお店。
お昼前の準備で忙しそう。

肉まんを蒸してます。
ウイグルではマンタと呼びます。
具材のミンチ肉はもちろん羊。

ナンのお店。
手前のベーグルの様な輪っかの形のナンはギルデ、焼きたてだったので、筆者も一つ買ってみた。
モッチリした触感で、薄い塩味で美味しかった。
固くはなりますが、日持ちもする。

ナンはインド料理でなじみが有る。
形状は違うが、イランや中央アジア、パキスタンなどでも食べられている。

ウパール村を後にパミール高原へ向かう。
この道はカラコルム・ハイウェイ。
ガイズ川に沿って上って行きます。

カラコルム・ハイウェイ。
カシュガルとパキスタンのギルギットを結ぶ全長１、３００ｋの山岳道路。
ハイウェイと名は付いていますが高速道路ではありません。

遠くに雪を頂いた峰々が見える。
パミール高原を通り、カラコルム山脈では中パ国境のクンジェラブ峠を越え、フンザやスワート渓谷（パキスタンのページをご覧下さい）を経由する。

途中のパミール高原に美しい湖、カラクリ湖があり、カシュガルから一日旅行で来る事ができるため、観光ツアーも出ている。

パミール高原より流れ出るガイズ川の水は灰色に濁っている。
かつてはラクダや馬でしか通行できなかった崖沿いの道を、自動車道路として開通させる事業は中パ両国の国家プロジェクトとなった。
２０年以上掛けて１９７８年に開通した。

カラコルム・ハイウェイは隊商が行き交う古代シルクロードであった。
唐の時代、玄奘三蔵は天竺からの帰り、ガンダーラ地方を経由して国境越えのシルクロードを通り、疏勒国、後のカシュガルへたどり着いている。
現在では国境貿易のトラックが峠を越え、行き来する。

残念ながら旅路はここまで。
豪雨による土砂崩れが発生し、カラクリ湖までの道は寸断されていた。
カラコルム・ハイウェイの旅はまたの機会に。
今度はクンジェラブ峠越えの旅をしてみたいものだ。