福建省の旅はアモイから。
ここはアモイ空港。
国際線として１９の航空会社が乗り入れている。

アモイ空港ターミナルビルの夜景。
アモイ観光の中心地、アモイ本島の東北部に位置し、市内までわずか１０ｋと近い。

ホテルの部屋からのアモイ市内風景。

市内を散策。
陸橋の上から大通りの風景。

繁華街の風景。
清の時代に起きたイギリスとの阿片戦争を終結させる講和条約、南京条約の条件の一つ、５港開港の一つがアモイだった。

大きなデパート。
南京条約により開港した５港は、アモイの他では広州と福州、寧波、上海がある。

これはバス専用道路。
まだ地下鉄が通っていないので、主要交通機関はこれ。

専用路線を行くバスの改札口。
鉄道の様な運用をしている。

カフェ店の入り口。
なかなかシャレた作り。

食べ物が多く並ぶ通り。
少しずつ下町情緒が漂ってくる。

ラーメン店かな。

中華のメニューが大きく掲げられている。
これなら判りやすそうだ。

甘い匂いがする。
お菓子の店だ。

色々な中華菓子が売られている。

一つ一つ手作りのお菓子。
筆者も食べましたが、素朴な美味しさだった。

天秤のカゴに果物を入れて売り歩くお嬢さん。

南普陀寺観光のため、アモイ島の南へ向かいます。
南普陀寺の近くあったアモイ大学。

南普陀寺の入り口の山門。
南普陀寺はアモイの寺院の中でも大きくて、歴史的にも有名なお寺。

参道を進むと、途中にあった万寿塔。
南普陀寺の創建は唐の時代にまでさかのぼる。

天王殿の風景。
天王殿は境内への入り口の大門になっていて、建物内部には四天王像が寺を守っている。

天王殿前の大香炉。
沢山の人がお線香を上げていて、辺りにはお香の香りが立ち込める。
南普陀寺は地元の人達の深い信仰のシンボル。

天王殿の中に安置されている守護神、四天王像。
これはその一つ、東方持国天。
中国楽器の琵琶を携える。

四天王像、南方増長天。
宝刀を携える。

四天王像、西方広目天。
右手には捕まえた龍を持っている。

四天王像、北方多聞天。
右手には傘を携え、左手には捕まえたネズミを持っている。

天王殿を通り、境内の中へ。
天王殿の内側、千佛應身とある。
千の仏が人々を救うため、様々な姿に化身してこの世に姿を現わす、の意味だそうだ。

境内の風景。
右は天王殿、左は鼓楼。
寺は苦難の道を進み、何度も破壊に遭う。

奥へ進み、山の方へ行くと蔵経閣がある。
南普陀寺は五老峰と言う山のすそ野、山麓に建つ。
破壊に遭う度に再建がなされた。

法堂とある。
蔵経閣の事。
現在残っている南普陀寺の主な建物は文化大革命後に再建されたもの。

池があった。
飲和泉とある。
池の中に、浮かぶ様に祠が置かれており、中には小さな仏像が鎮座する。

南普陀寺の奥は五老峰へと続く山道が続いており、巨石がむき出しの風景が続く。

南普陀寺の奥には、いくつかの奥の院が建つ。
ここは兜率陀院。
その入り口の門の風景。　　

五老峰への道。
登山道はごろごろと残る巨石群を縫う様に続く。

五老峰への登山道からの風景。
かなり続くので、途中で違う道から引き返しました。

岩山の寺ならでは。
洞穴の中に仏を祀っている。

小さな仏が無数に鎮座している千佛堂。
自然の岩がひさしの様になっている半洞窟。

普照寺へと続く参道。
岩を削って階段を作っている。

普照寺。
一度元の時代に廃寺となったが、明の時代に再建される。
その時に普照寺と名を改める。
その名を今も残す、大きな岩をくり貫いただけの、祠の様な小さな寺。

普照寺の正面の風景。
お堂は岩をくり貫いて造られているのが判る。

境内の散策は終了。
再び天王殿。
少し周辺を見て回る。

天王殿を出ると正面に放生池が有り、そばに万寿塔が建つ。
夏には蓮の花が咲くらしい。

放生池の亀とシラサギ。
これはサギの種類の中のコサギかな。

南普陀寺観光はおしまい。
帰りの南普陀寺大門への参道風景。

次の訪問地は胡里山砲台跡。
南普陀寺から更に南にある。
その入り口風景。

砲台は清の時代、日清戦争開戦前の１８９１年に建設が始まり、５年間で完成した。
建設当時の様子をモニュメントとして残している。

砲台は小高い胡里山に造られ、現在でも数多くの砲台跡や大砲が残っている。

実際に使用した大砲の弾だろうか、保存展示されていた。

胡里山は海に面していて、展望台からは美しい景色が見れる。
この日はもやっていて、遠くまで見通せなかった。

当時、主砲として設置されたこの巨大な大砲はドイツから輸入したもの。

主砲の砲口は２８センチ、砲身の長さは１４メートルにもなる。
当時は同様の大砲がもう一門あったが、今は砲台跡が残るだけ。

主砲に近づいてみた。
かなり大きなものだった。

巨大な大砲は、射的距離が１６キロにも及ぶ。

主砲の回転台。
この鉄のかたまりの重量は６０トンにもなる。

移動式の大砲。
胡里山は花崗岩でできている山で、堅固な要塞を建設する事ができた。

この建物は胡里山砲台遺跡資料館。
戦争の兵器などが展示されていた。

半地下のこの建造物は兵士の詰所や弾薬庫。

建物の中、防空壕の様な造り。
細く続く通路には大砲の弾が展示されていた。

ここでは、空砲ではあるが実際の火薬を用いて、当時の大砲を撃つ場面を再現するショーを行っている。

所変わって、ここは白鷺洲公園。
公園内にあったモニュメント。

アモイ島の西側にあり、繁華街も多い中心地に近い公園。
家族がレジャーシートを敷いてピクニックを楽しんでいた。

この公園は、川の下流を整備し、人工的な中州を造り、周囲を池の様にしている。
比較的新しく、よく整備されていて綺麗な公園だ。

池の中央に建てられていた女性の像。
ここ以外にも噴水のある広場や、野外コンサートができる音楽広場などがある。

かなり大きな池だ。
公園になっている中州は東西２Ｋ程。
人造湖とも言えるこの池は東西４Ｋもある。

公園の名前の由来にもなったシラサギが飛んで来た。
公園にする前から沢山いたのだろう。
南普陀寺でも見かけたコサギ。

芝生が綺麗な公園だが、この日はあいにくの天気となってしまった。
急いで片付ける人達。

夕食の海鮮料理を頂きにビーチのレストランへ来ました。
食事前の一時、夕暮れ近いビーチの風景を楽しみます。

海鮮料理店です。
店内には様々な魚介類がいけすで泳いでいた。

ホテルに帰った後、市内を散策。
通りの夜景。

食べ物のお店が多い。
看板に誘われてしまう。

ネオンが灯る、にぎやかな街の通り。

ここは饅頭や中華まんの包子のお店。

蒸し器に乗っかっているセイロ。
店内にある、これから蒸されるセイロもすごい数だ。

看板に電気が灯り、夜景独特の雰囲気が楽しめる。

夕食後、海から眺めるアモイの街とコロンス島の夜景が綺麗で有名との事で、出かけました。
ここはそのナイトクルーズ、鷺江夜遊の乗り場。

桟橋を渡り、クルーズ船に乗り込みます。
ナイトクルーズはアモイ島とコロンス島の間の海峡の約９０分間の遊覧です。

出航です。
まずはコロンス島に近づき、南へ向かって遊覧します。

八掛楼、コロンス島風琴博物館のライトアップされた夜景。
三丘田フェリーターミナルに程近い所に建っている。

日光岩のライトアップされた夜景。
昼間に登った日光岩の龍頭山のイメージとは全く別の景色だ。

コロンス島の南東部にやって来ました。
ここには鄭成功の巨大な像が建つ皓月園、鄭成功記念館がある。
像は１６ｍもあり、その下の巨岩や周囲も含めライトアップされた風景には圧倒される。

すれ違うクルーズ船。
船内だけでは無く、船全体をイルミネーションで飾り立てている。

折り返して、今度はアモイのベイエリアの夜景を楽しみます。
ビルやホテルは色が変化するイルミネーションで飾られ、美しい景観を見せてくれる。

私はオープンデッキから夜景を楽しみましたが、風も強く、夜は結構寒い。
寒いのが苦手な方は窓と椅子がある船内で楽しみます。
更に温かいお茶のサービスがある別料金の一等席もあります。

ベイエリアの美しい夜景で思い出すのは、上海の外灘(ワイタン)の夜景。
アモイの方は海から眺めるため、イルミネーションの光が海面に反射し、美しさでは負けてはいないだろう。

ベイエリアの夜景を楽しみながら、ゆっくり進むクルーズ船は更に北に進む。
左奥の海滄大橋をくぐった先で折り返す。

海滄大橋のライトアップされた夜景。
海滄大橋はアモイの街のシンボル的な建造物で、全長６．６ｋの吊り橋。

船内では小さい舞台ながら、本格的な人形劇が上演されていた。
特に皿回しや槍回しは人形を使って本当に回しており、途中失敗して落とすシーンも何度かあった。

動画では人形劇を約１３分間お送りします。
お時間の許す方はどうぞ。

アモイ島と離れ、中国本島へ渡ります。
コロンス島へのフェリーやナイトクルーズで見て来た海滄大橋を今度は渡ります。
アモイ島に架かる橋は海滄大橋以外にも厦門大橋、杏林大橋、集美大橋があり、海底トンネルでは翔安トンネルが通る。

アモイ空港ターミナルビル、国際線出発入り口。
アモイ空港の正式名称は廈門高崎国際空港。

これから帰国です。
アモイ空港を拠点にしている厦門航空の飛行機に搭乗。