ロワール渓谷を旅します。
ここはシュノンソー村。
モン・サン・ミッシェルから南東へ２５０ｋほどに位置する。
正面の建物、左手の建物もホテル・レストラン。

シュノンソー村はロワール川の渓谷に残る古城群の一つ、シュノンソー城の観光拠点の村。
このシュノンソー城へと続く通りはシャトー通り。

シュノンソー村の風景。
ロワール川はフランス南部の中央高地を源流とし、北へ流れ、フランス中部の都市オルレアン付近から西へ向きを変え、大西洋へと流れ出る。
全長１、０１２ｋとフランス国内のみを流れる川としては最長。

シュノンソー村の風景。
ロワール川中流域はフランスでも気候が良く、冬でも比較的温暖な地域。
ロワール川流域で産出されるワイン、ロワールワインの生産地としても知られている。
シュノンソー村も直ぐ外はぶどう畑が広がる。

シュノンソー城の近くを通るフランス鉄道のローカル線。
最寄り駅はトゥール=シュノンソー駅で、写真正面のカーブにプラットホームが見える。
パリにあるモンパルナス駅から高速鉄道のＴＧＶに乗り、トゥール駅まで１時間。
トゥール駅でローカル線に乗り換え３０分程。

踏切を渡り、入場チケット売り場辺りから来た道、踏切方向の風景。

シュノンソー城の入場チケット売り場の建物。
美しい赤紫の藤の花。
５月ＧＷの旅だったので、丁度満開だった。

入場ゲートを通り、シュノンソー城へと続く並木通りの風景。

ロワール渓谷古城の一つ、シュノンソー城。
フランス国王シャルル８世の侍従、ボイエの屋敷をフランソワ１世が搾取し、城とした。

城のお堀に遊ぶ水鳥たち。

ディアーヌのアーチ橋。
フランソワ１世が亡くなり、次男のアンリ２世が国王となると、子供の家庭教師であり、愛人でもあった貴族出身の女性、ディアーヌへ国王はシュノンソー城を与えた。

ロワール川の支流の一つ、シェール川に掛かるディアーヌのアーチ橋。
ディアーヌは美しいこの城を気に入り、シェール川にアーチ橋を建設させ、対岸に渡る事ができる様にした。

ディアーヌのアーチ橋。
アンリ２世が世を去ると、本妻だった嫉妬深く、気性の激しいカトリーヌ王妃にディアーヌはシュノンソー城から追い出されてしまう。

カトリーヌもこの城を愛し、自分の好みに改築し、カトリーヌの庭と呼ばれる庭園も造園している。

右の円筒型の塔は、マルクの塔。
現在まで残る、最初に建てたシャルル８世の侍従、ボイエの屋敷跡。

マルクの塔。
正面からの風景。
入口があり、中に入る事ができます。
中はショップです。

マルクの塔。
横からの風景。
お城への石橋から見た所。

シェール川に掛かる跳ね橋。
人一人がやっと通れるくらいの幅だ。

ディアーヌの庭からのシュノンソー城の展望。
カトリーヌの死後は彼女の義理の娘が城主となるなど、シュノンソー城は代々女性が引き継いで行った事から、貴婦人の城と呼ばれている。

ディアーヌの庭は、幾何学的な模様と計算され配置された花壇が美しい。
花々が咲く庭園の中にたたずむ、気品を漂わせた優雅な白いお城の風景。

代々の城主が女性だった事と、この城の雰囲気が女性的でロマンチックな事から、ロワール渓谷古城の中でも最も人気の有る城の一つ。
シュリー＝シュル＝ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷の名前でユネスコ世界文化遺産に登録されている。

シュノンソー城を後に、次のロワール渓谷古城はシャンボール城。
車窓からロワール渓谷に点在する町や古城を眺める。
丁度、菜の花が満開だった。

シュノンソー城の北東５０ｋに建つシャンボール城。
左右対称の均整のとれたシンメトリックな美しさがある。

フランス国王、フランソワ１世の狩猟用の別荘として建設されたのが始まり。
その後、本格的な居城を建築するが、その設計にはレオナルド・ダ・ヴィンチも関わっていたと言われている。

シャンボール城は、実際には居城には向かない居住性の悪い城となり、フランソワ１世が滞在したのは狩猟時の短期間だった。

ロワール渓谷はロワール川中流域の渓谷の名称だが、渓谷と呼ぶほど深い谷が続いている訳では無く、比較的なだらかな丘陵地帯を流れている。
中世から船による交通・水運が盛んで、様々な城も川沿いに造られた。

観光用の白馬。
古城によく似合う。
シャンボール城はユネスコ世界文化遺産、シュリー＝シュル＝ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷の一つとして登録されている。

シャンボール城への最寄り駅はブロワ駅。
パリ、モンパルナス駅からＴＧＶに乗り、途中でローカル線に乗り換える。
駅からはバスかタクシー。

お城の敷地内でフリーマーケット、蚤の市が開かれていた。
ここは焼き物の食器が多く出されていた。

ここはアクセサリーの店。
ロワール渓谷古城は前述のシュノンソー城、シャンボール城を始め、ブロワ城やアンボワーズ城など大小・有名無名を併せると３００以上にもなる。

ここはドライフラワーの店。
ロワール渓谷流域は美しい景観美や数々の古城が残る事から、フランスの庭園とも称されている。

一応有名だし、エスカルゴを食する。
カタツムリと言ってしまえば食欲も落ちるが、巻貝の仲間なので、洋風のつぼ焼きと称すれば美味しく頂ける。