ヨーロッパでも有数の大都市、アイルランドの首都ダブリン。
かつてイギリス支配のシンボルとしてダブリン城は建てられた。
門の上には「正義の女神」の像が立つ。
正義を意味しているのが手に持った天秤で、釣り合う事で表現しているとの事。

現在ではダブリン城は観光の建造物としてだけではなく、アイルランドでの国際会議場や様々な式典、行事の会場としても使われている。

式典会場としても使われているため、内装はすばらしく美しかった。

ダブリン城の地図

アイルランドやアメリカ、オーストラリアでキリスト教を布教した聖人パトリックの名前を持つ教会。
聖パトリック大聖堂の名称の教会は布教先にいくつか存在する。

ダブリンの市内観光には欠かせない、荘厳な大きな教会で、ステンドグラスも美しかった。

かつての王の名を継承する、ケルトの人々の聖地「タラの丘」。
アイルランド人の心のふるさとになっている。
ここはタラの丘近くにある教会。
霧雨にけむる一コマ。

世界文化遺産に指定されている、ボイン川渓谷に古代に作られた巨大な古墳。　おわんを伏せた形をしている。
内部の墓室は石板で極めて精巧に組み合わされており、数千年経った現在まで全く雨水がしみていない。
また、入口から差し込む太陽の光も計算され、冬至の日にだけ通路の最も奥にある墓室にまでまっすぐに射し込む様に造られている。
いにしえの古代人の測量技術、土木技術には、最新の現代技術と比べても驚嘆するばかり。

モナスターボイスは古い教会跡。
だが教会の建物は無く、墓標が残るだけ。
しかしここにはハイクロスと呼ばれる背丈以上の石造りのケルト十字架やラウンドタワーと呼ばれる石の塔が有り、特にハイクロスには複雑で細かなレリーフが彫られていて、一見の価値はある。

ハイクロスの前に立つ筆者。

アイルランドの象徴とも言える、十字に円を付けた独特の形のケルト十字架。

ここはドネゴールの街外れ、フランシスカン修道院跡。

朽ちて今は廃墟になっているフランシスカン修道院。
数々のケルト十字架が立つ。

かつてのオドネル一族の居城跡、ドネゴール城。
イギリス人によるアイルランドの植民地化に抵抗し抗戦したが最後は落城した。

屋根は落ち、廃墟と化したドネゴール城。
中は博物館になっていて当時の様子を復元したコーナーや、城の模型を展示している。

ドネゴール城で出会ったアイルランドの子供達。
遠足かな。

コネマラ国立公園内にある湖の畔に建つキルモア修道院。
修道院と言うよりお城の雰囲気。
現在は女子寄宿学校としても使われているとの事。
森と湖にとけ込んだ美しさは格別。

ダイアモンド・ヒルと呼ばれる小高い丘や森と渓谷がきれいな、ハイキングに最適の国立公園。

小さな漁師町風景。
アラン諸島へ向かうフェリー乗り場にて。

アイルランドにおいてケルト文化の風習が色濃く残るアラン諸島。
イニシモア島へのフェリーからアラン諸島の風景。

石材工芸のお店。
アラン諸島イニシュモア島にて。

木も無く、荒涼としたアラン諸島の大地。
石灰岩の層がむき出しで、大西洋からの強風に土も飛ばされる。
わずかな土を飛ばされぬ様に風をさえぎる石積みの柵が点在する。

アラン諸島の特産品、アラン・セーターのお店。
漁業以外には産業の少ないこの地方では、わずかな牧草地に羊を飼い、糸を紡いで暖かいセーターを編んで来た。
漁に出る時の仕事着、フィッシャーマンズセーターとして発達。
編み模様は各家々で独特で、しけで遭難した時にも個人を特定できる程だった。

港からドゥーン・エンガスへの途中、山の斜面に残る朽ちた教会跡。
アイルランドの12人の使徒のひとり、聖人キーランが修行した。

観光馬車での、のんびりとした旅行も格別。
でもこの日はみんな自分の足で。
「客、来ねーかな」とヒマそう。

アラン諸島イニシュモア島にて。

辺りには高い所が無く、遺跡の全体の形を見る事はできないが、切り立った断崖絶壁にある古代遺跡、ドゥーン・エンガス。
岩を積み重ね、馬蹄形の半円状に三重に築いた要塞。

ここにケルト人が渡ってきた時には既に存在したと言う、半円状の壁が連なるドゥーン・エンガス古代遺跡。
遺跡の断崖絶壁の上にいる、米粒みたいなのが人。
ふちまで行き下を見る勇気は、私には有りません。

ドゥーン・エンガス古代遺跡からの断崖絶壁風景。
足がすくんで近づけない圧倒的な迫力です。

勇気を振り絞って断崖の縁へ歩み寄る。
しかし何メートルもの手前で挫折。
それでも腹這いになり、ほふく前進で縁まで。
怖くて覗き込めないので、カメラを手にして思い切り腕を伸ばし、山勘で数枚撮影。
白い波がクリーム状に泡立っていた。

ドゥーン・エンガス古代遺跡からの帰り道。

イニシュモア島海岸線風景遠望。

ゴールウェイの夜はアイルランドの伝統的なダンスショーを鑑賞。
アイリッシュミュージックの歌と踊りがすばらしかった。

ゴールウェイはアイルランドでも指折りの大きな都市で、アラン諸島への観光の拠点となっている。

ゴールウェイ郊外のゲストハウスからの風景。

ゴールウェイ郊外のゲストハウスにて

見渡す限りどこまでも石の山。
バレン高原ではむき出しの石灰岩で覆われた丘陵地帯が広がる奇妙な風景にであう。
木も水も土も無い不毛の土地に誰も興味を持たなかった。
それ故に開拓や開発の手が伸びずに、珍しい固有の動植物など豊かな自然が残されている。

人的に積み重ねられた石積みは、日本で言うところの賽の河原をほうふつさせる様な風景。

暮らすには過酷な不毛の大地、バレン高原。
それでも石器時代から人は住み始めたと言う。
古代民族の集落跡などの巨石遺跡がここには数多く残る。
テーブルの様にバランス良く積まれたこれは、巨石墳墓の遺跡でドルメン、別名巨人のテーブルと呼ばれる古代人の墓。

カルスト大地のバレン高原。
その下には神秘的な鍾乳洞エイルウィー洞窟がある。
規模は決して大きくないが、光の演出などきれいに楽しめる様にしていた。

アイルランドを代表的する景勝地、モハーの断崖。
大西洋から打ち付ける荒波が大地を浸食してできた大絶壁。

海抜２００ｍクラスの断崖絶壁が垂直に切り立ち数ｋｍにも連なっていて、見る者全てを圧倒する。

岩に当たる水しぶきが迫力で、荒々しい壮大な景観が楽しめます。

断崖の上に建つ円形の石造の展望塔。
昔、見物客を監視するために建てられたが、今は観光用として活躍。
天気のよい日はここの展望台からアラン諸島までも見渡せるそうです。

茅葺きの屋根でできた石造りのアイリッシュ・コテージ。
そんなかわいらしい家々が並ぶアデアの村の一画。
ここはレストランとして利用している。

アイルランドから現在ではほとんどなくなったアイリッシュ・コテージ。
築２００年も経つ家もあり、文化財にも指定されて、屋根を葺きかえながら保存されている。
ここはお土産屋。

アイルランドで最もかわいい村と呼ばれている、アデアの村。
昔の田舎の雰囲気をうまく残している。
どの建物でも花、植物がきれいに手入れされ、それがより印象を強くしている。

あたりがコバルトブルーに染まる頃、街はライトアップされ、活況を呈して来る。

キラニーの街にて

アイルランドへ来たらここに来ない手は無い。
アイリッシュ音楽の引き語りを聴きながら一杯。
心にしみ入るひととき。

キラニーのアイリッシュ・パブにて。

キラニーの朝、観光馬車が街を行く。

ケリー環状道路にある、泥炭村博物館。
ボグとは泥炭（ピート）の事でウィスキーの原料のモルト（大麦の麦芽）をいぶすのに使う。
かつての泥炭を産業にしていた村を整備し、現在は博物館として公開している。

泥炭産業の村の暮らしぶりを見る事ができる。
敷地はそこそこ広く、いろいろな職人の家も保存されている。
これは泥炭を切り出しする職人の家。

泥炭村博物館のお土産屋と、お食事中のネコ。

泥炭の上でひなたぼっこをする黒猫。
泥炭の上にいると保護色状態となって、ほとんど同化していた。

泥炭村博物館のレストラン。

アイバラック半島をまわる、海岸線や山の眺めなど、景観がすぱらしい周遊路のケリー環状道路。
これは昼食に立ち寄ったレストランからの浜辺の展望。

スニームの村はカラフルなかわいい村。
その村はずれの橋から渓谷を展望。

スニームの村にて

キラーニー国立公園にある絶景ポイント「貴婦人の眺め＝レディース.ビュー」。
いくつかの湖と川が造り出す美しい風景。
かつてビクトリア女王がここを訪れ、景色を眺めた時、美しい最高の風景だと評した事からこの名前が付いた。

ところ狭しと並べられたアイリッシュ・ウイスキー。
カウンターではダブリン産の地ビール、ギネス。
スタウト（黒ビール）で有名なギネスビールは、少し苦味は強いが、コクがある。

夜がふけて行きます。

アイルランドの入国スタンプ