スペイン、アンダルシア地方のカディス県ではヘレス・デ・ラ・フロンテーラとアルコス・デ・ラ・フロンテーラを旅します。
まずはヘレス・デ・ラ・フロンテーラ。
ここはヘレス名産のシェリー酒の醸造所、ボデガの一つゴンサレス・ビアス社。

ゴンサレス・ビアスのボデガの貯蔵所の風景。
たくさんのシェリー酒の熟成樽が並ぶ。
ここでは一般観光客に敷地内を開放しており、製造所や貯蔵所などの見学ができる。

ヘレス・デ・ラ・フロンテーラはカディス県の県都、カディスから北東４０ｋほどに位置する古い街。
この街が有名なのは特産品のシェリー酒で、シェリー酒と名乗れるのはヘレスとその周辺で生産された物だけ。

シェリー酒とは、白ワインの醸造中にブランデーを加えて発酵を止め、幾つかの年のシェリー酒をブレンドして熟成させる、ソレラと呼ばれる方法で醸造される酒精強化ワインの一つ。
ヘレスの街にはたくさんの醸造所、ボデガがあり、ゴンサレス・ビアスはその代表的なメーカー。

ボデガ内を一通り見学し終えると、最後にはお待ちかね、シェリー酒の試飲です。
ゴンサレス・ビアスでは銘柄ティオ･ぺぺのシェリー酒が知られる。
ティオ･ぺぺのキャラクターがぺぺおじさんで、赤い服の店員さんがぺぺおじさんに扮している。

ブドウ棚を日除けにしているボデガの風景。
シェリー酒は様々な種類があり、ワインの様に食事と共に飲まれるものや、食前酒アペリティフとして飲まれるもの、甘口では食後のデザートワインとして飲まれるものなど多様性に満ちている。

ヘレス・デ・ラ・フロンテーラの街の風景。
シェリー酒はその貯蔵していた樽も利用価値が高い。
スコッチ・ウイスキーが熟成のために空いたシェリー酒の樽に詰め、寝かす事で知られる。

ヘレス・デ・ラ・フロンテーラで昼食のために立ち寄ったレストラン、エル・コト。
南スペイン、アンダルシア地方の白を基調とする建物だ。

本日の昼食はスペイン料理の代表的な一つ、パエリア。
元々は東スペインのバレンシア地方の米料理だったが、今ではスペイン全土で食べられる。

所変わって、ここはアルコス・デ・ラ・フロンテーラ。
街の入り口から断崖の上に建つサン・ペドロ修道院の風景。

アルコスはヘレス・デ・ラ・フロンテーラから東へ内陸を３０ｋほど入った断崖の丘の上に広がる街。
街の中ほどに建つアルコス城。
イスラムの時代に築かれた城塞。

アンダルシア地方の白い家々。
スペイン南部、アンダルシア地方では夏の太陽の日差しが強い。
その日差しを少しでも避けるため、家を白く塗っている。

これからアルコス・デ・ラ・フロンテーラの街に入ります。
断崖の丘の上の街まで、急な坂道を上って行きます。
崖の下に広がる丘陵地帯の風景。

旧市街の白壁の家々が建ち、迷路の様な細く狭い道が続く。
クエスタ・デ・ベレン通りから東側の風景。

アルコス・デ・ラ・フロンテーラの名前は国境のアーチという意味だそうで、通りの路地の至る所にアーチを見かける事があった。

白い家々が見渡せる、坂道の多い市内、コレデラ通りから西側の風景。

アルコス・デ・ラ・フロンテーラはプエブロス・ブランコス街道、通称白い街の街道と呼ばれるスペインの歴史保存地区を結ぶ街道の入り口となっていて、街全体も歴史保存地区となっている。

これからサンタ・マリア教会と美しい眺望が楽しめるカビルド広場へ向かいます。
途中の街角から見たアルコス城の風景。
手前の白い建物は元司教ので、現在はスペイン公営のホテル、パラドールとなっている。

サンタ・マリア教会。
街のシンボルとなっている教会で、高い塔はランドマーク的な存在。
イスラム時代のモスク跡に建てられた。

サンタ・マリア教会の聖堂内の風景。
聖マリアの像が祀られている。
聖母の被昇天、アスンシオン信仰を集める。

サンタ・マリア教会の南側はカビルド広場があり、展望台になっている。
ここからはグアダレーテ川の流れと深い谷、オリーブ畑の丘陵地帯が続く、雄大で美しい眺めを堪能できる。

カビルド広場からの眺望。
サン・ペドロ修道院と、どこまでも続く丘陵地帯の風景。

カビルド広場からの眺望。
断崖絶壁の崖の上に建つサン・ペドロ修道院。
この修道院はイスラム建築とキリスト教建築が融合したムデハル様式で建てられている。

カビルド広場からの眺望。
崖の下にも白い家々が建つ。
アルコス・デ・ラ・フロンテーラはアンダルシア地方カディス県での有数の観光地となっている。