イスタンブールから南西に２５０ｋ、トロイ遺跡観光への拠点の街、チャナッカレがある。
目の前にはダーダネルス海峡の風景が広がる。

ギリシア神話のトロイア戦争で登場するトロイの木馬で有名なトロイ遺跡。
写真は観光客用のレプリカで、中に入り、背中の展望窓から覗く事ができる。

トロイ遺跡はイリオス遺跡とも呼ばれる。
イリオスとは、ギリシア神話に出てくる架空の都市。

伝説によると、イリオスの街はギリシア神話に登場する王、プリアモス王の時代にギリシア軍に攻め入られ滅んだ、とされている。
これはトロイア戦争と呼ばれ、ギリシア軍によるトロイの木馬の策略に掛かり、一夜で滅亡したと言う伝説。

トロイ遺跡の半円形劇場。

遺跡は古代から時代ごとに何層にも重なっており、最も古い最下層の遺跡は紀元前３０世紀にもさかのぼる。

半円形劇場。

伝説と考えられていたイリオスは、ドイツ人の考古学者、シュリーマンによって発掘され、神話上の都市は実在した事が実証された。

トロイの木馬を背景に筆者近影。
トロイの木馬は神話に登場する伝説の物で、実際に発掘された訳では無く、設置されているトロイの木馬も想像上の形。

道路沿いにお店を出していた果物屋。

実際、シュリーマンが発掘した遺跡からは、火災の跡や切り離された人骨などが見つかっており、トロイア戦争の跡と考えられている。

小さいお店がいくつも長屋の様に道路沿いに連なっている。

神話では古代都市イリオスは規模の大きい大都市だった。
大都市だったにも関わらず、発掘された遺構は城塞部分だけで、市民や商人が暮らした住居など、城塞以外の遺構は発見されていない。

トロイ遺跡近くの果物屋。

トロイ遺跡は、トロイの考古遺跡としてユネスコ世界文化遺産に登録されている。

トロイから移動中、車窓からのエーゲ海の風景。
防波堤で囲まれた港を持つ小さな町が見える。